子育てが一息つくと、ふと「この先の20年、私はどう働いていくんだろう?」と考える瞬間が増えてきませんか。私も最初は、何から手をつければいいのか分からず、モヤモヤだけが大きくなっていました。
結論:
「第2の20年」は、時間・お金・心の3つの軸でライフプランを整理し、今の延長だけでなく「選び直す余白」をつくることが大切です。
ここからは、子育て一段落後のキャリアを考えるうえで押さえておきたい視点と、今日からできる小さなステップを一緒に見ていきましょう。
「第2の20年」をどう捉える?人生のステージを俯瞰する
40代・50代は、まだキャリアの折り返し地点です。定年までの年数だけでなく、親の介護、自分の体力、子どもの進学や独立など、ライフイベントが重なりやすい時期でもあります。
ここで意識したいポイント
・「いつまで働くか」ではなく「どんなペースで働きたいか」から考える
・仕事だけでなく、健康・学び・趣味など人生全体のバランスを見直す
・「今からでも変えられる部分」を探す
私も一度、「このまま同じ働き方を続けたら、体力が先に限界を迎えるかも…」と不安になりました。そこから、残業前提の働き方を見直し、「少し余白のあるキャリア」を選び始めた経験があります。
ライフプランを見直す3つの軸|時間・お金・心
いきなり「転職するか」「起業するか」を考える前に、まずは自分の土台となるライフプランをざっくりでも良いので整理してみましょう。おすすめは、次の3つの軸です。
- 時間:1日の中で、仕事・家事・自分の時間をどんな配分にしたいか
- お金:家計の固定費・教育費・老後資金など、どの程度の収入が必要か
- 心:どんな状態なら「安心」「やりがい」を感じられるか
30分でできる簡単ワーク
・「今の理想の1日」を時間割で書いてみる
・年間のざっくり家計(収入と大きな支出)を書き出す
・働くうえで「絶対に手放したくないもの」を3つ挙げる
全部を完璧に決める必要はありません。「だいたいこのくらいの時間と収入が欲しい」「この条件だけは譲れない」といった、自分なりの目安が見えてくるだけでも、その後の選択がしやすくなります。
子育て一段落後のキャリア「4つのパターン」
「職場は嫌いじゃないけれど、このままの働き方はしんどい…」という場合は、まず今の環境の中でできる調整から考えてみましょう。
- 勤務時間・日数の見直し(時短・フレックス・在宅の相談など)
- 担当業務の入れ替えや、負荷の高いタスクの棚卸し
- 得意を活かせるプロジェクト・部署への異動希望
環境を大きく変えなくても、「働き方の再設計」だけで心と体の余裕が生まれるケースは少なくありません。
ブランクがあったり、「これまでの仕事とは別の分野に挑戦したい」と感じる方もいると思います。その場合は、いきなり本番に飛び込むよりも、学び直し+小さな実践の組み合わせがおすすめです。
- オンライン講座や通信講座で、興味のある分野をまずは3ヶ月試してみる
- 短時間のパート・派遣・インターンなどで、現場感をつかむ
- 実際にその仕事をしている先輩に、話を聞いてイメージを具体化する
私の周りでも、40代から事務職から福祉・教育分野に移った友人がいます。一歩ずつ準備していけば、「遅い」ではなく「今がちょうどいい」タイミングになることも多いです。
いきなり仕事を大きく変えるのは不安…という方には、今の仕事を続けながら、一部の時間で副業・複業にチャレンジする形もあります。
- 得意(文章・デザイン・語学など)を活かした在宅ワーク
- 週末や夜だけの短時間バイト・オンライン講師
- 地域活動・ボランティアから始めて、将来の仕事につなげる
副業は収入だけでなく、人脈や経験といった「無形資産」を増やす意味でも、40代からのキャリアにプラスになります。
心や体が疲れているときは、無理に「次の一歩」を決めようとせず、まずは休息とリセットを優先する選択も大切です。
- 健康診断・メンタルの不調のチェック
- 家計の見直しで「少しペースを落としても大丈夫か」を試算
- 趣味や学びの時間を増やし、自分の興味を再確認する
「立ち止まる=止まる」ではありません。次の20年を走り続けるための助走期間だと思って、焦らず整えていきましょう。
今日からできる「第2の20年」設計ワーク(30分〜)
- 頑張ってきたこと・誇りに思えることを書き出す
- 「もう同じペースでは続けたくないこと」を3つ挙げる
- 「本当はやってみたかったこと」をメモする
たとえば「健康を守りながら働く」「学び続ける」「人の役に立つ実感を増やす」など、言葉はふわっとしていて大丈夫です。自分なりのテーマを一つだけ書いてみましょう。
「本を一冊読む」「気になる講座を調べる」「信頼できる人に相談する」など、今週中にできる具体的な行動を1つ決め、カレンダーに予定として入れてみましょう。
注意点とよくある不安|「遅すぎる?」と思った時に
40代・50代でキャリアを考え直すと、「今さら変えられるのかな」「周りに迷惑をかけないかな」と不安になるかもしれません。
- 勢いだけで退職してしまい、準備不足のまま次の仕事を探す
- 年収だけを基準に選び、健康や家族との時間を後回しにする
- 一人で抱え込み、情報や相談相手が少ないまま決めてしまう
対策のヒント
・「やめる前にできること」がないかを一度棚卸しする
・家族やパートナーと、ライフプランとお金の話をオープンにする
・同世代の女性や専門家に相談し、視野を広げる
私も不安だらけでしたが、「一人で決めない」「一気に変えない」の2つを意識したことで、少しずつ納得感のある選択ができるようになりました。
まとめ|「第2の20年」は小さな一歩から描き直せる
今日のまとめ
・子育て一段落後の20年は、まだまだ「選び直せる時間」です
・時間・お金・心の3つの軸で、無理のないライフプランを描きましょう
・キャリアの形は1つではなく、調整・再就職・副業・休息など複数あります
いきなり完璧な答えを出す必要はありません。「第2の20年」という言葉を手がかりに、まずは手帳やノートを開いて、思いつくことを書き出してみてください。その小さな一歩が、これからの20年をより自分らしくするスタートになります。
今日できる一歩:
・これまでの20年のがんばりを3つ書き出す
・これからの20年のテーマを1つ決める
・今週中にできる「小さな行動」を1つカレンダーに入れる
FAQ|よくある質問
- ブランクが長くて、自信がありません。
-
ブランクがある方は多く、その経験自体が強みになることもあります。いきなりフルタイム正社員を目指すのではなく、短時間勤務や学び直しからスタートするなど、段階を分けて考えると心が軽くなります。
- 何歳までに動き出せばいいでしょうか?
-
「早いに越したことはない」のは事実ですが、焦って決めるよりも、1〜3年のスパンで準備するくらいのイメージが現実的です。今日決めるのは「どんな準備から始めるか」だけで十分です。
- パートのままか、正社員を目指すか迷っています。
-
どちらが正解というより、今の生活と将来の安心のバランスで考えるのがおすすめです。家計のシミュレーションと、心身の負荷、家族のサポート状況を紙に書き出し、比較してみましょう。


コメント